久々の同窓会
名札の文字をなぞる
グラス越しに見えた
あなたの横顔
少し痩せた気がして
髪もやわらかく白く
笑い方だけが
昔のままだった
話しかければ
壊れそうで
目をそらしたまま
胸が鳴る
同じ時間を
違うふりして
静かに席へ戻る
あなたも同じだね
日々に埋もれたまま
あなたも同じだね
少しだけ遠いまま
言葉はいらなかった
それでわかってしまう
もう戻れないのに
あの日だけが浮かぶ
名前が順に呼ばれて
写真だけが残る
私は私のまま
あなたもそのまま
触れない距離でも
全部わかってた
近くにいるのに
届かなくて
同じ沈黙が
やさしく痛い
あなたも同じだね
日々に埋もれたまま
あなたも同じだね
少しだけ遠いまま
言葉はいらなかった
それでわかってしまう
もう戻れないのに
あの日だけが浮かぶ
駅までの道で
ふいに振り向いても
そこには何もない夜
でもあの横顔だけ
心の奥でまだ
消えないまま
あなたも同じだね
日々に埋もれたまま
あなたも同じだね
少しだけ遠いまま
言葉はいらなかった
それでよかったのに
お互いの暮らしへ
静かに戻ってく