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Beethoven String quartet No.2 Op.18-2

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May 2, 2026
26:08

作品解説はこちら🔽 🎼ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第二番 作品18−2 00:00 I. Allegro 08:21 Ⅱ.Adagio cantabile – Allegro – Tempo I 14:39 Ⅲ.Scherzo: Allegro - Trio 19:39 Ⅳ.Allegro molto, quasi presto 天音弦楽四重奏団 第四回演奏会より 2026年1月11日 代官山教会 1st violin:奥村智洋 Tomohiro Okumura 2nd violin:森澤麻里江 Marie Morizawa viola:對馬佳祐 Keisuke Tsushima cello:村上曜 Yoh Murakami 演奏会当日のノートより↓ 古典派時代のドイツの楽聖ルードヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827)は、ともすれば「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ」という哲学的な名言が彼のキャッチフレーズとして安易にとり扱われ、巷ではそれがあたかも彼の全てであるかのように語られている。 そして彼の音楽のなかではとくに「交響曲第 5 番ハ短調 作品 67≪運命≫」や、「ピアノソナタ第 8 番ハ短調 作品 13≪悲愴≫」「ピアノソナタ第 23 番ヘ短調 作品 57 ≪熱情≫」といったような、新しい時代を切り開いてゆく激しい闘争心や煩悶を伴った情熱的且つ劇的な作品が、世間ではベートーヴェンの代表作として広く認知されており、もっとも人気を博している。しかしながらじつは彼はそれらとは全く対照的な、非常に穏やかで素朴且つ牧歌的な曲も、数多くのこしている。例を挙げると「交響曲第 6 番 作品 68≪田園≫」や、「ピアノのための2 つのロンド 作品 51」「ピアノソナタ第 25 番ト長調 作品 79」あたりが、そのカテゴリーに該当される作品群といえよう。 本日演奏する「弦楽四重奏曲第 2 番ト長調 作品 18-2」は 1799 年に作曲されたが、これはまさしく後者のカテゴリーに属するものである。この作品はベートーヴェンの全 16 曲にわたる弦楽四重奏曲のなかでもっとも優美なものであり、のどかな田舎の風景や人々が描かれているかのごとき朴訥な雰囲気が、全曲を通して終始貫かれている。第一楽章アレグロはまず、丁寧な挨拶を交わすかのような優美な第一ヴァイオリンの主題ではじまり、ほのぼのとした穏やかな雰囲気のなかでその主題が展開されていく。第二楽章アダージョ・カンタービレはハ長調で書かれた静謐で美しい緩徐楽章だが、中間部に突如アレグロ(軽快で速いテンポの箇所)が、下属調(ヘ長調)に転調されつつ登場する。これは当時としては画期的であり、独自の工夫といえるであろう。第三楽章スケルツォ・アレグロは、一応“スケルツォ”とは銘打たれてはいるものの、内容的にはハイドンやモーツァルトが好んで採用していた、おっとりしていてより古風なメヌエットに類似している。第四楽章アレグロ・モルト・クアジ・プレストは第一楽章と同じくソナタ形式で書かれている。この楽章は内容が充実していて輝かしく、全四楽章のなかではベートーヴェンの個性がもっとも際立っている。 (文・奥村智洋)

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