Runaway Blueprint
破り捨てた地図の代わりに、段ボールを帆のように掲げて。 突き抜ける青空と圧倒的な多幸感と共に走り出す、終わらない逃避行の幕開け。 ------------------------------ 書き殴られた go forward 段ボールの切れ端が 風に煽られて鳴る 乾いた空気が 頬の熱を奪っていく 行き先なんて 初めから決めていないけど 心地よいエンジン音だけが 確かに響いている 迷い立ち止まる時間は とうに過ぎた 錆びついた標識は 視界の端で置き去り アクセルを踏み込む 爪先の確かな重さ 悪くない気分だと 少しだけ口角を上げる 突き抜ける青さに すべての視界を預けて 窮屈な思考の枠組みなんて 風に溶かしてしまえ 流れる白線が 私の背中を強く押すから 今はただ この圧倒的な速度のなかで 呼吸の心地よさだけを 確かめている ラジオから流れる 見知らぬメロディ 窓枠を叩く 指先のデタラメなリズム すれ違う景色 誰も私の名前を知らない その絶対的な 自由の真ん中を貫いていく バックミラーを覗く 理由なんてどこにもない 昨日までの 窮屈な靴は脱ぎ捨てた 鼓動のスピードが 風さえも追い越していく 照り返す日差しに 昨日までの迷いを預けて 安全なだけの防衛本能なんて どこかへ放り投げてしまえ 鳴り止まない風の音が 私の背中を強く押すから 今はただ この圧倒的な速度のなかで 移り変わる景色だけを 確かめている 永遠に続く道なんて ないと分かっている 燃料のメーターも いつかは底をつく それでも 構わない この熱量が 冷めないうちは 果てのないパノラマ 瞳の奥に焼き付けて 無謀なスローガンすら お守り代わりにして 重力を忘れたみたいに どこまでも飛べる気がする ただ前へ この圧倒的な速度のなかで 私の輪郭が 光に溶け合うまで 終わらないハイウェイ まだ ペダルは緩めない
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