アラーム止めて ギリギリの朝
昨日と同じ くたびれた靴
コンビニの光だけ やけに眩しくて
無言でパンを掴む
会計の途中で 聞かれるいつもの
「袋どうされますか?」
いやそれ 見ればわかるでしょって
ココまで出て 飲み込んだ
レジ袋のサイズを
僕に聞かないで
正解なんてないのに
選ばされてる気がした
レジ袋のサイズを
僕に聞かないで
ただそれだけのことが
今日も頭から離れない
駅のホーム 流れる人波
誰もこっちを見ていない
スマホの通知 返すワケもなくて
既読だけが増えていく
「温めますか?」って優しさに
うなずくだけの機械みたいに
ちゃんと生きてるつもりなのに
少しずつすれちがってく
おでんカップのサイズを
僕に聞かないで
答えはどこにもないのに
なぜか迷ってしまう
おでんのスープの量なんて
僕に聞かないで
この冬だけのことが
やけに心に残る
家に帰って 袋を開けて
中身をテーブルに並べる
これで今日が終わったって
誰にも言われないまま
レジ袋のサイズを
僕に聞かないで
何も起きない一日が
ただ流れていく
おでんカップのサイズを
僕に聞かないで
小さな選択が
僕を少し壊してる
レジ袋を結ぶ音だけ
部屋に落ちて消えていく