歌詞
仄暗い牢の奥 金の鎖に繋がれた小鳥
支配と呪縛の闇の中
冷徹な母の指が 幼き喉を締め上げる
ただ、竪琴の絃を震わせ
星の瞬きを数えていたかった
望まぬ冠を戴いたその日から
少年の無垢は 赤き狂気へと染まる
軋み狂うは 因果の天秤
愛を乞うた少年の手を離れ、ただ堕ちてゆく
赤く爛れた玉座の上
狂音に踊る 無垢なるマリオネット
夜を焼き尽くす 紅蓮の炎の帳
街の絶叫を伴奏に 私は弓を引こう
聴け、世界で最も美しい落日の歌を――
灰の海に建てるは 幻影の黄金宮
誰も私を解らなくともよい
友を殺し 師を殺し 母を殺し
この孤高のテアトルで 私は神になる
逆巻狂瀾るは 神罰の業火
キリストの涙で灯した 不浄なる焔
焦燥の果てに 美しき破滅のアリアを
もっと、もっと、我が胸の空隙に注ぎ込め
信じた者たちの背中が遠のき
近衛の足音が 終わりの緞帳を告げる
ああ、私はただ 愛されたかっただけなのかもしれない
この世界という舞台に。
喉を穿つ刃の冷たさ
溢れ出る緋色は 私が描いた最後の絵の具
ご覧なさい これほど無残で 完璧なフィナーレを!
Qualis artifex pereo――
消えゆく意識の淵で
遠いあの日、母に抱かれた夢を見る
怪物はただのルキウスに戻り
星の歌を、唄う……。