歌詞
白過ぎる陽の檻 逃げ場なき真下
神様は 泥の靴を履いて 村へ降りた
乾いた大地に 皸割れた 喉を鳴らす羊達
憐れみは 指先から 零れ落つる 黄金の粒
(ほら、お食べなさい)
(其の腹を満たし、其の傷を忘れて)
柔らかなパンの 香気が 風を撫でれば
人々は 蜜を求める 蟻の様に集う
眩暈を飼う天 影は濃く 昏く
施すほどに 神の瞳から 色彩は消えゆく
透き通る指 脆く 崩れゆく 聖なる器
慈しみは 止まる事を知らず
疫病の嵐 嘆きの声は 虚空を焦がし
神様は 最後の一片を 井戸へと投じた
命の代償 奇跡の雨が 地を潤せば
其処に残ったのは 震える 独りの「人間」
あぁ 慈悲なき純白が 総てを暴いてゆく
救われた民は 泥の男を 顧みもせず
かつて神だった 唯の殻は 地の底で
凍える肩を抱き 「孤独」という 初めての棘を知る
差し出されたのは 汚れたパンの耳
小さな 小さな 祈りの形
咀嚼する度 込み上げる 鉄の味と涙
「あぁ、私は、生きて、いる」
薄情な光の渦 神様は 泥に伏し
其の頬を伝う 一滴が 宝石に変わる
祈りは 誰にも届かず けれど 確かに此処に