《シナリオ》
誰かの脚本の中で生きるのか? それとも、自分自身の人生の脚本を描くのか? そこに正解はない。 人生は一度きり。 どう生きるかを決めるのは、最後は自分自身なんだ。 --------------------------------------------------------------------------------------- 《シナリオ》 灯りがまだ灯る前に 僕はもう舞台の端に立っていた セリフは誰かの紙の上 一言も変えずに演じろと言う 拍手はあらかじめ決められた音 沈黙さえもタイミング通り 決められた動線をなぞるたび 誰かの影をなぞっているみたいで この線を外れたなら すべてを失ってしまうのかな 誰かのシナリオに生きるのか それとも自分で物語を書くのか 間違えても 崩れてもいい 少なくとも自分で書き直したい 結末なんて誰にもわからないなら 少しぐらい未知でいい 一度きりのこのステージで ただ読み上げるだけは嫌なんだ みんなは言う それが安全だと 壊れないためのやり方だと 完璧な枠の中にいるのに 自分の顔が見えなくなる 一歩一歩は正確なのに どこか温度が足りなくて 涙さえも演技だとしたら この鼓動は本物と言えるのかな もし僕が変わるとしたら 誰かの期待を裏切ることになるのかな 誰かのシナリオに生きるのか それとも自分で物語を書くのか 転んでも 迷ってもいい 進む方向は自分で決めたい この世界に正解がないなら 自分で埋めていけばいい 一度きりのこのステージで 自分のまま感じていたい 誰かが悪役なわけじゃない 誰かが損をしたわけでもない ただそれぞれが手にしたペンで 自分の世界を描いてるだけ もう誰かのシナリオじゃない 僕はここから書き換えていく 不完全で 不確かなまま それが僕の存在証明 終わりがただの一瞬なら 過程こそが意味になる 一度きりのこのステージで 僕は自分を演じる やがて灯りは消えていく 拍手も遠ざかっていく それでも幕が下りる前に 僕は自分の一頁を書いた
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