歌詞
筆の先にあった
ひと文字 ためらいも
今はただ指で
画面なぞるだけ
染みた墨みたいに
心揺れ映った
消えない傷跡に
何を重ねよう
机に伏せた日
泣き顔で見上げた天井
自分にだけ
綴ったあの言葉にも
かすれもにじみも
すべてぼくだから
あの日の痛みも
忘れないまま
震えた点も
走りすぎた線も
不揃いなままで
ここに残したいんだ
誰かの返事も
すぐ整うけど
余白の意味は
薄くなっていく
もう
聞こえない
届かない
歌声も
丸めて捨てた紙と
一緒に燃えた
家のすきま風も
教会の絵も
溶けた想いは
褪せていけば
ガラクタになってしまう
かすれもにじみも
全部があなたで
その手の温度は
忘れたいけど
震えた点も
走りすぎた線も
不揃いなままで
重ねていってよ
取り返せない
過去も軽くなるたび
重みはどこかに
消えてくれる
でもやたら
きれいに並んだ今日は
ウソみたいで
だれの
名前も書けない
ここはどこ
かすれもにじみも
すべて大事だから
あの時の温度も
抱えて進むよ
なにもかもが
整うほどに
息もできないなら
ぬくもりを新たに
今、取りに行く
ぼくが重ね描く先に